外部との連携

日清紡アドバンストカーボン工学共同研究講座

2011年に群馬大学は日清紡ホールディングス株式会社による寄付講座としてアドバンストカーボン工学共同研究講座を設置いたしました。メディアCMで今話題となっている日清紡ホールディングス株式会社との共同開発を進めています。

アドバンストカーボン構造・機能相関解析研究拠点

近年、地球温暖化の影響は深刻さを増しています。低炭素研究ネットワークは、この全地球的な環境・エネルギー問題に対し、ナノテクノロジーの利・活用により、人々がCO2として大気中に放出する炭素を低減させる「グリーン・ナノテクノロジー」の研究開発を加速推進することを目的とする文部科学省のプロジェクトです。具体的には、 「グリーン・ナノテクノロジー」に取り組んでいる国内の最先端研究拠点(18機関)をネットワーク化し、最先端の研究開発機器を広く有効活用すると共に、研究拠点相互の連携を強め、「低炭素社会」の早期実現を目指す研究推進プログラムです。群馬大学はこのネットワークの一つの拠点として活動しています。

燃料電池カソード触媒機能を有するカーボンアロイの開発と評価

本研究は、水素エネルギー社会実現に不可欠な燃料電池における、現行の白金カソード触媒を代替するカーボンアロイ材料の開発を行うことで、「カーボン材料による低炭素社会-水素社会-」の実現を目指すものです。開発する材料は、炭素をはじめとするユビキタス元素より構成され、資源的な懸念はありません。特に、燃料電池触媒機能の発現そして劣化メカニズムの解明から単セル発電による実用的評価までの検討を文科省整備事業で導入した測定装置をも駆使して行います。

燃料電池等利用の飛躍的拡大に向けた共通課題解決型産学官連携研究開発事業

燃料電池技術開発において,低コスト化と高性能・高耐久の両立が課題です.その中で,燃料電池の構成部材であるカソード触媒に多量の白金が用いられることによる高コストが問題であり,その解決策として,我が国独自の非白金系カソード触媒である酸化物触媒,およびカーボンアロイ触媒がNEDO(新エネルギー産業技術総合開発機構)のロードマップに掲げられています.当研究グループでは“湾曲グラファイト網面”を触媒活性点とするカーボンアロイ触媒の開発を進めています.本プロジェクトでは,低コスト化と高性能・高耐久のカソード触媒を目指し,湾曲グラファイト網面構造をプラットフォームとする燃料電池用カソード触媒の技術開発を実施します.具体的には、湾曲グラファイト網面の構造解析から活性発現メカニズム,および劣化メカニズムを解明します.さらに,湾曲グラファイト網面をプラットフォームとして,飛躍的な活性向上,将来的な高温運転に対応可能な耐酸化性向上を目指し,実用的なカソード触媒の開発研究を展開します.

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